藍染めについて
古来、日本における藍染めは、スクモを使用した発酵立てです。
スクモのみで発酵させた藍甕はほとんだ匂いもせず(菌による発酵)その甕で染色したものは、臭いや色落ちはほとんどありません。
しかし、明治中頃にドイツのバイエルンと言う会社がインディゴの石油からの合成に成功し、すぐに日本に入ってきました。
それ以降、日本の藍染めは酷い状態になりました。
以下に染色方法について説明します。

(1) 江戸時代と同じ染色
スクモ(藍草を発酵させて玉にしたもので徳島の佐藤さんで作っています)のみを使用し菌を使って発酵させる。
濃色であれば、30回程度染める、中干しをする。
甕の中の染料の含有量は、3から5パーセントです。
ほとんど色落ちもせず、匂いもなく、何年経っても色はしっかり残っています、また紫外線に強いです。
(2) (1)にインディゴを足す 割建
この方法は、1のみで染めた場合染料の含有量が少ないため色むらが発生しやすいのでインディゴを5パーセント程度追加するものです。
少し色落ちをしますが、基本は発酵建てですので数回洗う事により1の状態に近くなります。
この場合気をつけなければ、インディゴの量をそめやさんが増やす事です。
(3) インディゴ100パーセント
石油製品のインディゴを100パーセント使う染です。
発酵作用はありません、ジーパンの染めと同じです。
色はとまりません、酸化還元方式のみで発色させているだけです。
(4) 藍下を使う
明治中頃以降浜松、松阪の業者が使い藍染めの評判を落とした方法です。
最初に、紺色を染める(主に硫化染料が使われた)その後藍甕で染める。
下地があるため藍はワックスのように1回で良い。
この染は、使うとすぐに下地が見えてしまう。
大きく分けると以上のような方法があります。
当方の藍染めの基準は、値段を言われなければ1、値段を言われたら2です。
評価
基本的に発酵立てでないと藍染めでないと考えます。
出回っているもので臭いのきついものは藍甕が腐っています。甕が発酵してなくて3の状態です(藍染めは臭いがするものとして売っている業者は明治以降の業者です)
また色落ちが酷いものは藍染めといえないと思います。
試験方法
燃やしてみる 糸を一本取り10−20センチ垂らして火を点けてみる。
瞬間的に火が走れば一応藍が掛かっている。
次に、線香のように芯だけ燃えるか(タバコを利用するとやりやすい)
すぐ消えると芯は化学染料である。
線香のように燃えれば芯から藍が掛かっている。
水につける 試験片を10分程度水につけてみる。
激しく水が紺色にならないこと。
臭いをかいで見る 臭い匂いがしたら3であるか発酵が上手くいっていない。
この場合色落ちが酷いです。
発酵が上手い場合はかすかな良い匂いがします。
注意点
原反の場合藍染めは強アルカリですので使用する前に酸で中和して下さい。
洗い張りやさんは知っています。
宣伝
当方の高い藍染めは1の方法です。
天皇陛下に買っていただきました。
本物の藍染めは、色落ちも酷くなく、匂いも綺麗です。何年経っても綺麗な色を保っています。
残念ながら、天然藍だけの発酵立ての藍染め師井上さんは最近力がなくなり糸を絞ることが満足に出来ないということで(糸を斬る)糸染めは止められましたのでもう二度と作ることが出来ません。
現在在庫しているものだけです。
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