藍染めについて
 伊勢は津でもつ津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ
と歌われた様に、伊勢の国の中心地であった津の周辺は、絹(伊勢紬)、麻(津もじ)、木綿(伊勢木綿)の産地でありました。
 木綿の柄は地方による違いはあまりなく、今も昔も基本的なパターンは変わりがない。独自性が出るのは糸と染織である。
 伊勢木綿は単糸(たんし)という一番ベーシックな糸を使用している。その単糸は、アメリカ製のサンホーキンスという最高級の綿を芯にした糸で、明治時代に倉敷紡績が開発した「三馬」(みつうま)というブランドのものである。
 単糸は切れやすくて織るのが非常に難しく、いい綿を使った単糸でないと織ることができない。
藍がめ
単糸の長所
 糸がやわらかいのでシワにならない。
 やわらかくて肌触りが良く保湿性や通気性も良いので、使い込めば使い込むほど、味がでる。
染めの基本は藍染め
 藍染めとは藍染め菌という菌を発酵させて染める方法である。
 明治頃、ドイツのバイエル社が石油からインディゴ(色素)を生成する方法を開発した。インディゴで染めたものはインディゴが生地の上に乗っているだけなので色落ちしてしまう。インディゴ100パーセントで染めたのがジーパンである。
 本来の染めは20〜30回くらい染めなければならないのに対し、石油から生成したインディゴは1回で黒く染まる。そのため、染色業者が競うように藍染めをやめてしまった。
 現在の伊勢木綿では、藍100パーセントで染めると少し色ムラが出るので、それを抑えるために5パーセントくらいは石油から生成されたインディゴを入れている。
それによって値段も抑えることができる。
伊勢木綿