2021.01.25
伊勢木綿は、江戸初期から関東方面での販売が多く日本橋の木綿問屋とは長いお付き合いがありました。現在も畑龍商事さんとは時々お付き合いをしています。特に、先々代の臼井一郎の兄弟はその当時伊勢商人の問屋として一世を風靡した田畑屋で丁稚奉公をしてのれん分けをしていただき日本橋で派手に商いをしていました。白木屋の火事には、応援に行ったそうです。
画像は、江戸時代からの引き継いでいる反物で冬縞、とか夏縞というものです。柔らかい糸をしっかり織ってあり番頭さん丁稚さんの着るものでした。控え目ですが凝った柄です。北関東、東北、北海道まで販路を広げていたので、太めの糸をしっかり織ってあり寒い時期でも使えるようにしてあります。現在の着物用の織り方に近いです。夏は暑いと感じられるかもしれませんが、襦袢で調節していただくとよいと思います。